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市民ランナーの8割が浮き指。走りが伸びない本当の理由

  • 石橋 一馬
  • 5月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月11日

ランニング後の重だるさ、後半の失速、なんとなく続く膝や足裏の違和感。練習を頑張っているのに、なぜか走りが良くならない——。原因は意外なところにあるかもしれません。市民ランナーの多くが抱える「浮き指」の話と、今日からできるケア方法をまとめました。

1. その悩み、もしかして

ランニングを続けていて、こんな経験はありませんか?

  • 走り終わるとふくらはぎがパンパンになる

  • 30km過ぎから足が重く、ペースが落ちる

  • 膝や足裏に違和感が出やすい

  • シューズを変えても改善しない

  • 練習量を増やすほど調子が悪くなる

  • 朝起きたとき、最初の一歩で足裏に張りを感じる

複数当てはまるなら、原因は心肺機能でも筋力でもなく、もっと足元にあるかもしれません。整体やマッサージに通っても、また同じ場所に違和感が戻ってくる——多くの市民ランナーがぶつかる壁です。


2. 原因は「足指」かも

市民ランナーの8割は浮き指の傾向にあると言われています。

浮き指とは、立つ・歩く・走るときに、足の指が地面にしっかり接していない状態。普段の生活では意識しないため、自分が浮き指だと気づいていない方が多いのが特徴です。

アーチが崩れると、衝撃が逃げる先は

足の裏には3つのアーチがあります。

  • 内側縦アーチ:かかとから親指の付け根

  • 外側縦アーチ:かかとから小指の付け根

  • 横アーチ:親指から小指の付け根を結ぶ横方向

これらが衝撃吸収と推進力の伝達を担っています。足指が地面をつかめないと、アーチを支える筋肉が働かず、機能が落ちていきます。すると衝撃が膝・腰へと逃げ、走行中・走行後の違和感につながりやすくなります。


ランニングは「片足立ちの繰り返し」

ランニングは1km走るごとに約1,000回、フルマラソンなら約4万回、片足で着地と蹴り出しを繰り返す動作です。足指の機能が落ちていると、その回数だけ膝や腰に負担がかかります。

シューズを高機能にしても改善しきらない理由はここにあります。シューズが「外から支える道具」であるのに対し、足指は「内側から支える力」。外側だけでは内側の弱さは補えません。


3. 今日からできる足指ケア

特別な器具なしで始められる方法を3つ。


① 足指じゃんけん

椅子に座って、両足の指で「グー・チョキ・パー」を作ります。各3秒キープ×10セット。

  • グー:5本指を内側に握り込む

  • チョキ:親指だけ上、他4本を下

  • パー:5本指を最大限に開く

最初は思うように動かない指があるはず。それが「眠っている指」のサインです。テレビを見ながらでもできます。

② タオルギャザー

床にタオルを広げ、足指だけでたぐり寄せていきます。1日2-3分が目安。足裏まわりの小さな筋肉群を動かしていきます。お風呂上がりに習慣化しやすいです。


③ 入浴中の足指ストレッチ

湯船に浸かりながら、片足ずつ手で足指を1本ずつ広げる・回す・反らす。血行が良いタイミングで動かすことで、可動域を広げやすくなります。痛気持ちいい程度の力加減で。

毎日続けることが大切です。最初はぎこちなくても、2〜3週間続けると指の動きが変わってきたと感じる方が多いです。


4. もう一歩進めたい人へ

自宅ケアに加えて、より集中して足指を動かしたい方には専用の器具を使う選択肢もあります。

PickFitのフロッグハンド ハードタイプは、元プロ野球選手が開発した足指トレーニング器具。指の間に装着して1日5分から、テレビを見ながらでもデスクワーク中でも続けられます。

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参考文献

常深祥一, 碓井長雄 (2006). 健常成人における直立時の足趾接地の実態. 理学療法学, 33(1), 30-37.

Yanagiya T. et al. (2020). Athletic event-specific characteristics in floating toes during the static standing posture. J Phys Ther Sci, 32(5), 342-347.

宮口和義 (石川県立大学). 現代人の「浮き指」問題と歩行・推進力への影響.

※ 本記事内の「市民ランナーの多くに浮き指の傾向」という記述は、上記研究で確認された日本人成人の浮き指有病率(成人男性66%・女性76%/大学生約8割)と、走行系アスリート全員に不完全接地が見られる研究結果に基づく推定です。


 
 
 

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